増産や新製品で、いまの工場に入りきらなくなった。そのとき最初に迷うのが、いまの建物に足すか、建て替えるか、別の場所へ移るかです。
どれが合うかは、必要な床面積だけでは決まりません。敷地と法的な条件、工事のあいだ生産を止められるか、この先どこまで増えるか。この3つで決まります。今の建物を活かせるかどうかは、社内の構造設計士が確かめます。
まだ建設するか決まっていない段階から、ご相談いただけます。
3つの選択肢と、それぞれが向いている条件
| 選択肢 | 向いている条件 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 増築 | 敷地に空きがあり、いまの建物を使い続けたい | いまの建物の確認申請の記録。増改築を重ねた工場では、増築の前に法的な整理が必要になることがあります |
| 建替え | 建物が古く、使い続けるより建て替えた方が、いまの生産に合う | 建て替えのあいだ、生産をどこで続けるか。敷地の中で順番に建て替えられるか |
| 移転・集約 | 敷地が足りない。または拠点が分かれていて、行き来に時間がかかる | 新しい敷地の法的な条件。移転のあいだの生産の続け方 |
今の建物を活かせるかを、構造から確かめます
古い工場の耐震性が心配。その段階からご相談ください。
建ててから40年、50年がたった工場では、新しく建てるか、今の建物を補強して使い続けるかで迷われることがあります。城取設計では、構造設計士が社内にいるため、今の建物を活かせるかどうかを、構造の面から確かめられます。
既存の図面、建てた年、増改築の記録などを確かめ、必要に応じて現地の調査と耐震診断を行います。診断の結果をもとに、補強・改修・建替えなどの選択肢を比べます。
| 段階 | お客様にお渡しする判断の材料 |
|---|---|
| 相談 | 建物の今の状態と、心配なことの整理 |
| 調査 | 図面・法的な記録・現地の状況の確認 |
| 診断 | 必要な構造・耐震の性能の検討 |
| 比較 | 補強・改修・建替えと、操業への影響 |
| 設計・監理 | 選んだ対策の具体化 |
耐震の対策は、建物の安全だけでなく、従業員の安全や、取引先への供給、操業を続けることにも関わる経営の課題です。
初回のご相談は無料です。調査・耐震診断は有料です。
建物の大きさを決めたのは、床面積の必要量だけではありませんでした
城取設計の実績から、建物の規模や形を決めた条件を4つ紹介します。
コシブ精密 長野工場(増築)
傾斜地に増改築を重ねてきた工場の増築です。まず既存部分の確認申請の記録や開発行為の記録を確かめ、法的な整理から始めました。最大4m強の高低差の中に、3階建ての工場と付属棟4棟、屋外の設備を納めています。
伊東電機工作所(移転・集約)
本社と4つの工場に分かれていた生産機能を、1か所に集約しました。消火設備の基準から床面積を2,000㎡以下に抑え、その面積の中に求められた機能を納めています。
ハーモ 伊那インター工場(段階的な集約)
3か所の工場を、新しく取得した敷地へ3期に分けて集約する計画です。1期の設計の段階で3期分の全体配置と法的な条件を決め、各期の完成時点で工場として機能するようにしています。
東洋技研 工場兼物流倉庫(敷地内の集約)
敷地内に分かれていた資材・部品・出荷製品の保管と関係部署を、自動倉庫を備えた1棟に集約しました。建物の高さは日影規制で決まり、その高さの中に自動倉庫の寸法と各階の高さを合わせ込んでいます。
工事のあいだの生産について
工場を動かしながら増築や改修をしたい、というご相談もあります。造りながら建てられるか、止めるならどれだけ止まるか。最初の打合せでお話しします。
ハーモ 伊那インター工場では、先に完成した工場の操業への影響を抑えながら、次の工事を行えることを、配置を決める前提の1つにしました。
将来の増え方も、最初の計画に入れておきます
いま足りない分だけを建てると、数年後にまた同じ悩みが戻ってきます。何年か先の増築や設備の更新まで見据えた計画は、将来の増築・設備更新に備えたいにまとめています。
決める前に、整理しておくこと
実績を担当した設計士が、最初に確かめることとして挙げているものです。
- いまの建物の図面と、確認申請の記録
- この先の生産計画(何年後に、どれだけ増やすか)
- 建設にあてられる予算の上限と、建てる目的
- 材料の搬入から製品の搬出までの流れと、付属の設備・建物の位置
- 工事のあいだ、生産を止められるか
全部がそろっていなくても構いません。敷地、いまの困りごと、いつ頃までに。この3つを伺えれば、考えられる選択肢と、次に決めることをお話しします。
建設会社を決める前に、ご相談ください。
まだ図面も予算もお決まりでない段階で構いません。
敷地、いまの困りごと、いつ頃までに。この3つを伺えれば、考えられる選択肢と、次に決めることをお話しします。
- 建設会社を決める前の段階からお受けします
- オンラインでのご相談も承ります
- 初回のご相談は無料です(調査・診断などは有料です)
- 計画から完成まで、担当設計士が継続してサポートします