古くなった工場は建て替える?改修する?長野県の製造業が取るべき選択とは

こんにちは。
城取建築設計事務所の代表 城取です。
弊社は長野県を拠点に、主に工場の設計を行っております。

築年数が20年、30年を超えてくると、工場の老朽化が目に見えてくる時期に差しかかります。

「そろそろ建て替えるべき?」
「まだ改修でなんとかなる?」

と、悩まれるのは当然のことです。

今回は、そうした改修or新築で迷っている方に向けて、
それぞれのメリット・留意点を比較しながら、最終的にどのような判断をすべきかを整理してご紹介します。

古くなった工場は建て替える?改修する?長野県の製造業が取るべき選択とは

選択肢①: 改修(段階的な対応が可能な、現実的かつ柔軟な改善策)

工場を改修するという選択は、既存の建物や敷地条件を最大限活かしつつ、必要な範囲だけを効率的に改善できる現実的な手段です。

多くの中小製造業にとって、すぐに大規模な建て替えが難しい中で、コストを抑えながら生産環境を改善できるという点は非常に大きなメリットです。

具体的には、屋根や外壁、防水、床面、空調、配管、照明などの老朽化部分を段階的に更新することで、安全性や作業環境を向上させつつ、全体の建て替えよりも遥かに短期間で工事を完了させることが可能です。
業務を止めずに工事を行えるケースも多く、日常業務への支障を最小限に抑えることができるのも大きな利点です。

また、改修は補助金や助成金の対象になることも多く、自治体によってはエネルギー効率改善、防災対策、衛生環境整備などを目的とした支援が充実しています。
詳しくは「工場 改修 補助金」などで検索してみてください。
各年に更新される補助金を一覧化されたページが複数ございます。

これらを活用することで、自己負担を抑えながら改修に踏み切れる可能性も高まります。

一方で、改修にも注意点はあります。

例えば、古い建物には設計図面が残っていないこともあり、解体後に劣化や不具合が見つかって追加工事になるケースもあります。
また、建物の柱や構造上の制約により、希望通りの動線や機械配置が実現できないこともあります。

とはいえ、「今すぐ建て替えるのは難しいが、安全性と快適性は向上させたい」という企業にとって、改修は非常にバランスの取れた選択肢です。
必要に応じて段階的に対応することも可能なため、まずは現状を把握し、優先順位をつけた改修計画を立てることが重要です。

選択肢②:新築(自由設計による抜本的改善と長期的な最適化)

工場を新築するという判断は、既存施設の老朽化や事業の拡張に限界を感じたときに浮上する、大きな転換点です。
ゼロベースで設計できる新築は、現状の課題をすべて見直し、将来の事業展開も含めた“理想の工場”をつくることができるという点で大きな魅力があります。

例えば、業務導線の最適化や機械配置の刷新、天井高や柱位置の自由設定、断熱・照明・換気などの最新技術の導入により、作業効率・安全性・省エネルギー性を高いレベルで実現することが可能になります。
また、建築基準法や消防法などの最新法令に準拠した施設設計を行える点も大きなメリットです。

新築は、以下のような状況にある企業にとって特に適しています。

①老朽化が進み、構造そのものに問題がある
②業態変更や生産量増加により、既存建物では対応が難しい
③採用強化・人材定着のために、働きやすい環境を整えたい
④ESGや脱炭素など、社会的要請に対応した施設が必要

とはいえ、当然ながら費用は高額になり、土地選定、資金計画、設計・施工の手配、建築申請など、準備には多くの時間と人的リソースが必要になります。
また、稼働中の工場を使いながら建て替えるには仮設施設の確保や移転計画も必要となるため、段取りの複雑さと経営判断の重さが伴います。

ただし、中長期的に見れば、維持費や修繕費、光熱費の削減によってトータルコストは抑えられる可能性があるため、単年度での費用比較ではなく「約30年スパンでの工場投資」として捉える必要があります。

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結論:改修からの検討を推奨

改修と新築のどちらが良いかは、業種や建物状況によって異なりますが、多くの中小規模の製造業にとっては、まず「改修」から検討する方が現実的かつ合理的です。

理由としては、

①現状を維持しながら改善でき、事業への影響が少ない
②コストと工期の負担を抑えられる
③補助金の活用がしやすい
④今後の新築判断にもつながる「情報収集」として意味がある

があげられます。

特に、まだ建物が使える状態であれば、段階的な改修を行いながら将来的な新築に備えるという戦略も有効です。

まずは、建物診断を行い、劣化状況を正確に把握した上で、「何を」「いつ」「どれくらいの費用で」改善すべきかを見える化することから始めましょう。

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